【 CHEF’S VOICE 】VOL.2 みかも喫茶様
「コオロギソフトクリーム」などコラボ商品の開発を担当して頂いたみかも喫茶様に、コオロギパウダー・乾燥コオロギ・コオロギエキスを原材料として扱ってみた感想を伺いました。
最初の出会い
いつもいらしてくださる常連さんの一言がきっかけでした。よく日経新聞を読む方で、ラーメン田村さんとグリラスさんで開発したコオロギラーメンの記事を見せてくれたんです。「コオロギが流行っているらしいから、喫茶店のメニューにどう?」と声を掛けてくださって。当時はカフェのイメージもあるしなぁ......とかなり消極的でしたが、その(最初に声をかけてくれた)常連さんはその後も熱心にオススメしてくださっていたので、気になってホームページを覗いてみたんです。
見てみると全然イメージと違って驚きました。環境問題や食品ロスなど大きな課題を見据え、アカデミックとも連携しながら「コオロギ」というものに真摯に取り組まれているのが印象的で、ぜひ一緒にやらせてほしい!と今回のコラボに至りました。
原料として扱ってみた感想
C. TRIAのクッキーやクランチしか知らない状態で原材料のコオロギパウダーやコオロギエキスが手元にやってきた訳ですが、調味料として違和感なく使うことができるし、素直に美味しいなと感じましたね。
パウダーを使えば味にコクが出るし、エキス自体もうまみ成分が豊富で、使ってみたら食べたことのない味になるのが面白いんです。新メニュー開発にも苦労は全くありませんでした。選ぶお客さん側から見て先入観があるのは仕方の無いことだけど、今はそれも美味しさで乗り越えたい!と燃えている所です。
第1弾コオロギソフトへの反応
まだ発売したばかりなのですが、昨日もご家族連れの方がご注文くださっていました。環境への意識が高い方だけでなく、思っていた以上に広く柔軟に受け入れてもらうことが出来そうだな、と手ごたえを感じています。
コオロギパウダーを検討している飲食店さまへ
僕自身、もともと昆虫食というものにポジティブなイメージを持っていた訳では無いですし、それはお店で働いてくれているスタッフ達にとってもそうでした。ただ、シンプルに美味しく、使えば新しい味わいを生み出せる食材です。全然ハードル無く使うことができるので、ぜひ試してみてほしいですね。
消費者に向けてのメッセージ
まずは「何となく気になる」というきっかけでも良いので、コオロギがどういった意味のある貢献をしていて、どのような問題をどう解決しているのか、知ってほしいです。「世界」や「環境」など遠く感じてしまうキーワードではありますが、美味しく食べることが実は環境問題の解決に繋がっています。今回のコラボ新商品を通じて、それだけでも感じてもらえたらとても嬉しいです!