【 Chef’s Voice 】vol.1 中華そば田村様
グリラスの原材料が使用された「コオロギの味噌ラーメン」の商品開発・販売をしてくださっている中華そば田村様にコオロギ原料を扱ってみた感想を伺いました。
徳島県で販売されている「コオロギの味噌ラーメン」の開発を担当した
中華そば田村(徳島県) 店長の田村さん
最初の出会い
コオロギラーメン開発のきっかけ。実はお仕事のつながりで、グリラスさんで働かれているメンバーの方のご家族からの紹介でした。そこでコオロギラーメンの開発を提案いただいたことがきっかけです。
実際に、グリラスさんのホームページを見に行くと、なぜコオロギを作ろうとしているのかという理由が環境問題への危機感だったことに驚きました。実は、以前から環境への危機感を抱いてました。10年後も今と同じ材料で作れるのか、我々の次の世代も生きていけるのか。
そんな中で、自分に何かできることはないだろうか、そう思い始めました。
ラーメンは、どんな世代の方でも食べに来ていただきやすいものだからこそ、ラーメンをきっかけにこの環境問題について考えるキッカケを作りたかったという思いがあります。

素敵な手書きのPOPでコオロギの味噌ラーメンもラインナップされている。
原料として扱ってみた感想
鳥や豚、魚などと比べ、コオロギには脂分が少ないなぁと思った一方、大豆に似ている香ばしさがあると感じました。ただ、大豆を食べて”とても”美味しいかと言われば、そこまでは言えない。ただ、このコオロギの香ばしさを活かすことを考え、味噌と合わすことにしました!味噌ラーメンには胡麻油が入っており、それとの相性もよかったです。

消費者に向けたメッセージ
やっぱり虫を食べるという先入観が味覚を邪魔するんですね。試作段階で仕入先の方に黙って試作を食べてもらったのですが、「いつもとは違うけど、普通に美味しい」という返事が返ってくるのですが、ただ、コオロギが入っていることを知ると….(笑)
食べたことないものを食べるというのは相当のハードルなのかと思います。知らなければ大丈夫なのですけどね。
このコオロギラーメンを通じて、食に対する概念を変えていければと思っています!コオロギを食べるという概念はまだまだ世の中に伝わっていませんが、実は「すでに食べられているもの」でありますし、さらにみなさんに美味しいと感じてもらいたいです。
コオロギパウダーを検討している飲食店様へ
グリラスさんは研究熱心で色々な食材としてのコオロギを開発されており、今も試作に持ってきてもらっているコオロギのエキスや油を活かして改良を重ねています!そんなバリエーションある原材料としてのコオロギを最大限生かせることができれば、全面的に前に出すものではないのですが、初めて食べられる方でも美味しくとっつき易い商品に仕上げることができたと思います。
これからは環境への影響もあり食べられるもの自体が減っていく中で、このコオロギを使った新商品を提供していくことで、一緒に何か考えるキッカケ生み出すことが出来れば嬉しいです!